itt TOKYO2024

クラツーがテレビ番組制作、「テーマ旅行」を訴求、テレビ東京と

新規顧客の開拓に番組を活用、独自商品開発も
店舗連携で販促に取り組む

-番組の内容について教えてください

番組タイトルのロゴ  石井 クラブツーリズムのツアーに、主役となる「旅人」に参加してもらい、旅人目線でツアーを紹介する。ツアーの終了後には旅人がツアーを通して何を感じ、今回の経験を今後どのように活かすかなどのお話を伺う機会を設けており、旅人の思いを主軸にした構成になっている。

 番組で取り上げるツアーは「秋から始まる登山教室 御岳山」や「秩父三十四観音 全6回で行く寺院参拝」「東京再発見歩き<品川編>」などの国内ツアーや、「60歳以上限定の旅 はじめての台湾ぐるり」「ナイル川クルーズとエジプト」などの海外ツアーだ。

 旅人は「今まで興味があったけれども、ツアーに参加する機会がなかった人」をキャスティングし、経験したことのないものを客観的な視点を交えながら楽しんでもらっている。例えば「60歳以上限定の旅 はじめての台湾ぐるり」に参加したご夫婦のうち、奥様は海外旅行自体が初めての方だった。また、品川の街歩きのように、街歩きに詳しいコラムニストの泉麻人さんに品川をじっくりと歩いてもらい、改めて街歩きの良さを再発見してもらうような回もある。

 旅人は、当初はフリーアナウンサーや映画プロデューサー、写真家、コラムニストなどをキャスティングしているが、将来的には一般の方も番組の主役になってもらう。番組のターゲットと同じ「手帳の埋まっていない人」を中心に旅人として募集している。募集の際、これまでの経歴や今後したいことなどを伺い、その上でどのツアーに参加していただくかを決めていきたい。


-「テーマ旅行」というと、参加する場合は専門的な知識が必要なイメージがあります

石井 「テーマ旅行は限られた人のためのもの」、というイメージがあるかもしれないが、例えば「歩く」「写真を撮る」ことは通常の旅行で普通にすること。番組では富士山の剣ヶ峰とお鉢めぐりのツアーを取り上げるが、こうしたツアーには「どこでもいいから歩きたい」と歩くことを目的に気軽に参加される方もいる。

 秩父三十四観音の参拝ツアーは、ツアータイトルを見ると「詳しくないと行けないのでは」「いつも参加している友人と一緒でないと難しい」とハードルを感じる人がいるかも知れないが、実際に参加されている方は「癒やされたい」「心を洗濯したい」など、さまざまな視点で旅を楽しんでいる。番組にはそうしたハードルを感じている人も旅人として登場している。参加してみれば、そういうハードルはなく楽しめる点をアピールしていきたい。