デルタ、A350-900を導入、まずは成田/デトロイト線に

  • 2017年11月1日

ウォーターキャノンのアーチで迎えられたA350-900型機  デルタ航空(DL)は10月31日、初めて受領したエアバス社の最新鋭機のA350-900型機を成田/デトロイト線に導入し、運航を開始した。同日の成田発初便の出発前には、関係者を招いて就航記念イベントを開催。DL日本支社長の森本大氏、成田国際空港代表取締役の夏目誠氏らが出席した。

 DLは現在、1兆円規模の予算を投じて機材の大規模な刷新を進行中。A350-900型機と、同じエアバス社のA330neo機を25機ずつ購入し、運航中の機材と順次入れ替えるという。今年7月には米国の航空会社では初めてA350-900型機を受領。現在は2機を所有し、今年中に計5機を受領する予定だ。A350-900型機は当面、デトロイト発の太平洋路線に投入し、今回の成田線に続いて、11月には仁川線の一部、来年1月には北京線での使用を予定している。

イベントでの記念撮影  就航記念イベントで挨拶に立った森本氏は「私どもは『Keep Climbing(上昇し続ける)』というテーマを掲げて商品とサービスの改善に努めている」と説明。「このA350型機に乗っていただくと、まさに素晴らしい商品とサービスだと思っていただけるはず」と自信を伺わせた。

 座席数は新ビジネスクラスの「デルタ ワン スイート」が32席、同社では初のプレミアムエコノミークラスにあたる「デルタ・プレミアムセレクト」が48席、エコノミークラスにあたる「メインキャビン」が226席の計306席。特筆すべきは「デルタ ワン スイート」で、全席をスライド式ドアで完全個室のように仕切った画期的なフルフラットシートを採用している。「デルタ・プレミアムセレクト」は調節可能なフットレストとレッグレストを搭載。最新シートの投入により、日本市場で他社との差別化をはかる。

カルテットの演奏で搭乗客をお見送り  就航記念イベントには、成田発初便に搭乗するDLのクルーも出席。機長のハリー・オーナン氏は「特別な便で皆様のフライトを担当することができて、私ども一同、大変光栄であることをお伝えしたい」と挨拶した。そのほか、搭乗ゲート前では軽食や飲み物を振舞い、搭乗客にはポストカードと記念品をプレゼント。新型機の船出にふさわしい盛大なセレモニーとなった。