DeNAトラベル、イベント開催で差別化、新社長も「リアル」評価

  • 2017年9月4日

(左から)ANZEN漫才のあらぽんさんとみやぞんさん、つるの剛士さん。トークショーでは、つるのさんがグアムでの結婚式などについて話したほか、みやぞんさんは撮影で訪れた各地についてコメント。また、結婚間近のあらぽんさんにはサプライズで旅行がプレゼントされた DeNAトラベルは9月4日、東京で消費者向けのイベント「DeNAトラベルの夏祭り2017」を開催した。同社は2015年6月から消費者をターゲットにしたイベントを開催してきており、今回で10回目。もともと、OTAとして消費者と接触する場面が少なく、顧客からは「機械的」「クール」「冷たい」といった印象を抱かれていたのに対し、顧客と接点を持つことや認知度の向上を目的に始めたもの。顧客の愛着も醸成できているといい、OTAとリアルエージェントそれぞれと差別化し「第三の軸」となる機会として活用している。

 イベントではタレントのトークショーなどを実施しており、4日のイベントではANZEN漫才のみやぞんさんとあらぽんさん、つるの剛士さん、そしてBOYS AND MENの小林豊さんが登壇。参加者は、DeNAトラベルのメールマガジン登録者や各回のタレントのファンなどが中心で、15年の開始当初は100名程度であった参加者数も、今回は過去最多となる約1000名が集まった。

 今後の方向性として、規模についてはむやみに拡大基調を取ることはしない。もともと顧客との接点を求めて開始したイベントであり、代理店などを挟まずに「手作り」することに意義を見出しているところで、今回は現有のリソースで実現可能な限界を探ることを目的に規模を拡大したという。

 また、今回は韓国観光公社(KTO)が協賛しており、会場では現地で流行している「電球ソーダ」を配布したほか、ゲストの小林豊さんも平昌冬季オリンピックが開催される江原道の観光広報大使である縁で起用が決まったという。こうした業界内の関係企業・団体とのコラボレーションは今後も可能性を探っていく方針だ。

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