17年上半期の旅行業倒産は15件-てるみ破産で負債額8倍

  • 2017年7月11日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2017年度上半期(1月~6月)における負債総額1000万円以上の旅行業の倒産件数は、前年比1件増の15件で前年に続き低水準となった。東日本大震災関連の倒産は1件。負債総額は3月に破産開始決定を受けたてるみくらぶと関連会社の自由自在の倒産などにより、177億5100万円増の202億2000万円と約8倍に増加した。2社の負債総額はそれぞれ151億1300万円、34億円で計185億1300万円となり、上半期の負債総額の91.5%を占めた。

 6月単月の旅行業の倒産件数は前年と同じ3件で、負債総額は1億5900万円増の4億2500万円。東日本大震災関連の倒産は0件だった。3件のうち2件はシナジーコーポレーションと関連会社のケイズプロダクションによるもので、負債総額はそれぞれ3億5000万円と3000万円。

 なお、17年上半期の宿泊業の倒産件数は7件増の47件で、負債総額は25億5200万円減の236億8900万円。6月単月の倒産件数は3件増の10件で、負債総額は6億5800万円増の21億4000万円だった。宿泊業の詳細は別途記載(下記関連記事)。