香港エクスプレス、日本支社設立で需要取込を強化

  • 2017年1月24日

中島氏  LCCの香港エクスプレス航空(UO)は日本人利用者の取込強化に向けて、このほど日本支社を設立した。昨年12月に支社長に就任した中島豪州氏は本誌のインタビューに応えて、支社設立により日本でのセールスを強化する方針を説明。前職のエアアジアX(D7)での経験を活かし、旅行会社への販促活動に注力する考えを示した。また、日本路線の乗客の9割が香港発で、日本発は1割に満たないことを説明した上で、「日本発を3割まで増やしたい」と意欲を語った。

 UOは現在、日本路線として香港/羽田、成田、関空、中部、広島、高松、福岡、鹿児島、石垣線を運航中。中島氏は、日本発については香港に加え、シェムリアップやプーケット、チェンマイなど香港以遠への送客もはかる考えを示した。また、チャーター便も運航したい考えで、旅行会社にアピールしていくという。

 東京、大阪、名古屋などの大都市については、インターネット経由の販売に加えて、旅行会社でのGDS経由による販売を強化する。中島氏は「インフィニとアマデウスを利用できる点が我々の強み」とアピールした。一方、地方都市については各地で旅行会社向けのセミナーを開催し、「地場の旅行会社と直接コンタクトを取りたい」考えだ。

 なお、UOは昨年12月にエアバスA320neo型機の初号機を導入。17年中に、さらに3機を受領する予定だ。機材の増加に伴い、年内には日本を含む全世界への就航都市数を10都市から12都市程度増やす予定といい、中島氏は「日本から香港以外の第3国への就航に興味がある」と語った。

※インタビューの詳細は後日掲載予定