セブパシフィック、12月から成田/マニラ線にA330、256席増に

  • 2016年10月23日

エアバスA330型機  セブパシフィック航空(5J)は12月20日から2017年3月25日まで、1日1便で運航中の成田/マニラ線の機材を大型化すると発表した。これまでのエコノミークラス180席のエアバスA320型機から、436席のエアバスA330型機に機材を変更し、座席数は約2.4倍の256席増えることなる。なお、機材変更にともないマニラ発成田行きのスケジュールについて、出発、到着時間ともに10分早める。10月20日に開催した旅行会社向けのセミナーで登壇した旅客営業部部長の津久井正明氏は、12月以降のフィリピン旅行のピークシーズンに機材を大型化し、レジャー需要をさらに取り込む考えを示した。

 現在の成田/マニラ線の需要は、日本発・マニラ発半分ずつ。日本発は在日フィリピン人などの利用が多い「生活路線」だが、今後はマニラ経由でボホールやボラカイなど国内の観光地へも日本人の送客を強化する。さらに「プーケットやバリなど国外への旅客も増やしたい」考えで、同日中に乗り継げるよう、スケジュール調整を本社に要望する旨を説明した。旅行会社には増加する放比旅行者の取り込みに向け、さらなる協力を求める考え。

 DOTのバトーン氏(左から5番目)、津久井氏(右端)  フィリピン政府観光省(DOT)によれば、16年1月から8月の日本人訪問者数の累計は前年比9.63%増の36万7144人。DOT東京支局の横山泰彦氏は「15年は49万5662人と50万人にわずかに届かなかったが、今年はこのままいけば55万人くらいまで増える」と期待を示した。セミナー終了後の懇親会で登壇したフィリピン政府観光省(DOT)東京支局東日本代表のグウエンドリン・S・バトーン氏は「17年の日本人訪問者数は60万人をめざしている。5Jや旅行会社の皆様にもぜひ協力していただきたい」と呼びかけた。

 このほか、セミナーではボラカイやボホールでホテルを展開する「ヘナン グループ オブ リゾーツ」が、プレゼンテーションを実施。ボラカイで3軒、ボホールで1軒のホテルを運営しており、今年の11月15日にはボラカイで新たに「ヘナン プライムビーチ リゾート」を開業することを説明した。客室数は144室で、スイミングプールを2つ設ける。ボラカイでは17年に「ヘナン クリスタルサンド リゾート」と「ヘナン パームビーチ リゾート」も開業する予定だ。

 5Jの機材大型化後のスケジュールは以下の通り。


▽5J、成田/マニラ線運航スケジュール(12月20日~17年3月25日)
5J5055便 NRT 11時45分発/MNL 15時50分着(デイリー)
5J5054便 MNL 05時10分発/NRT 10時25分着(デイリー)