観光庁、宿泊施設向けに経営者育成講座、小樽商大など3校で

  • 2016年8月31日

 観光庁はこのほど、全国の旅館やホテルの経営幹部候補を育成するプログラム「観光産業を担う中核人材育成講座」の受講者の募集を開始した。昨年に小樽商科大学で実施した「宿泊経営者育成講座」に続くもので、地域の宿泊施設の経営改善に向け、将来の経営者のマネジメント力強化をはかる。今回は小樽商科大学に加えて、新たに和歌山大学と大分大学でも講座を実施する。募集期間は小樽商科大学と和歌山大学が9月30日まで、大分大学が11月30日まで。

 同講座は、研修と自社での実践を繰り返す「アクション・ラーニング」の手法を用いたもので、小樽商科大学は10月11日から7回、和歌山大学は10月8日から5回、大分大学では17年2月6日から4回の講座を実施。財務・管理会計、マーケティング、ブランディングなどについて、有識者による講義、ディスカッション、視察研修などをおこなう。修了者には観光庁長官と各学長の連名による修了証を発行する。

 受講者は全国の旅館やホテルの次期経営者や経営幹部候補で、プログラムの全日程に参加できることが条件。定員は各校20名とした。受講料は無料だが、各校までの交通費や宿泊費などは自己負担となる。

 申し込みは各校が電子メールまたはFAXで受け付け、その後に応募用紙などを希望者に送信する。受講者は観光庁などが書類選考で決定する。