HKTBとロイヤル・カリビアンがセミナー、香港クルーズを訴求

  • 2016年4月26日

HKTBの古谷剛氏  香港政府観光局(HKTB)とロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)は先ごろ、都内で旅行会社向けのセミナーを開催した。HKTBアシスタントマネージャー旅行業界担当の古谷剛氏は、香港がクルーズに適している理由として「日本発着の3泊から4泊のクルーズで行くことができる」と説明。日本/香港間の航空便が多数運航しているため、フライ&クルーズ商品が造成しやすい点もアピールした。

広告の一例  同氏はクルーズ用のターミナルとして、今まで主に使用されてきた「オーシャンターミナル」に加え、2013年にソフトオープンした「カイタッククルーズターミナル」の最新情報を紹介。16年1月に水底の堆積土砂などを除去する浚渫(しゅんせつ)作業が終了したことで、22万トン級の大型船が2隻同時に停泊できるようになったという。展望デッキやレストラン、売店、両替所などもあり、今後は客船ターミナル内部にホテルやオフィスなどが開業する予定だ。

 このほか、古谷氏は旅行会社に対する支援策を紹介。4月1日から17年3月31日までの出発で香港に1泊以上滞在するパッケージツアーを対象に、「香港公式ガイド」を無料で提供する。クルーズ商品の場合は香港に寄港すれば0泊でも対象とする。ツアーパンフレットやウェブサイトに、HKTBが用意した広告を掲載することが条件。送料は有料とした。

ミキ・ツーリストの松浦勇気氏  セミナーでは、RCIの日本総代理店を務めるミキ・ツーリストのクルーズカンパニーセールス&マーケティング課アシスタントマネージャーの松浦勇気氏が登壇し、RCIの香港発着のクルーズを紹介。3泊から5泊までの短期クルーズがあるため参加しやすい点や、カジュアル船であるため初心者から家族層、3世代まで気軽に楽しめる点をアピールした。

 16年は客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」で、6月から10月にかけてベトナムや台湾、那覇などに寄港するクルーズを実施。このうち5コースに日本人コーディネーターが乗船するという。また、11月には、今年4月に運航を開始した「オベーション・オブ・ザ・シーズ」で5泊5日の台湾クルーズや7泊8日の香港・シンガポールクルーズも実施する。