ANAグ、ラオックスと包括連携、訪日客取り込みへ

  • 2016年3月24日

 全日本空輸(NH)と全日空商事は3月24日、免税店チェーンのラオックスと包括連携協定を締結した。日系航空会社では最大の中国路線網を有するANAグループと、利用者の9割を外国人が占める国内最大規模の免税店の協業により、訪日旅行需要の取り込みと拡大をはかる。

 具体的には、全日空商事が提供する訪日外国人旅行者向けの「取り置きサービス」に、ラオックスの店舗が1号店として参画するほか、ANAグループの空港内売店「ANA FESTA」にラオックスが商品を供給。一方で全日空商事傘下の土産品会社である藤二誠が、ラオックス店舗に地方の雑貨や食品などを供給する。また、ラオックス店舗でANAカードを使ってクレジット決済をした人にはマイレージポイントを付与する。

 両社は今後も、共同で新たなサービスなどを開発していく考え。ANAグループによれば、現時点では共同出店などの計画はなく、数値目標なども掲げていないという。