観光維新はかごしまから-国内観光活性化フォーラムと地旅博(1) 全旅・中間社長に意気込み聞く

  • 2016年3月10日

 全国旅行業協会主催の第11回国内観光活性化フォーラムと全旅主催の第2回地旅博覧会が3月17-18日、鹿児島市の鹿児島アリーナで開催される。いずれも「観光維新は ふた旅 かごしまから」をスローガンに掲げ、2日間で延べ1万5千人の集客を見込む。フォーラム、地旅博ともに地元実行委員会の委員長を務める全旅の中間幹夫社長に、旅行業界で最大級のイベントについて聞いた。


若者に旅の魅力を伝える

-開催が迫ってきました。地元実行委員長として力を入れたところを教えてください。

 鹿児島にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設が内之浦と種子島にあります。宇宙への玄関口です。旅を大きく捉えると今後、宇宙旅行も出てきます。旅の可能性を広げ、若者に夢と希望を持っていただくことが鹿児島だからこそできるのではないか、と。

 そこで、フォーラムの記念講演は宇宙飛行士の山崎直子さんにお願いしました。県内の高校も関心を示していただき、学校ごと参加されるところもあります。フォーラムの参加対象を会員だけではなく、外に向けて全旅協の活動をPRする場にしたかった。特に、若い人たちに旅への理解や興味を深めてほしいという思いが強かったんですね。

 今、いろいろと風評被害で悩んでいる地域があります。そこにお声がけをして、元気宣言、安全宣言をやっていただく時間をフォーラムで設けます。共助の精神を持ち合わせている我々が、かねてよりお世話になっている地域が苦しんでいれば助け、観光産業の仲間を下支えすることができると思うからです。九州から阿蘇市、屋久島、鹿児島市、えびの市が説明することになっています。


-若者を特に意識されていますね。

 着地型観光で鹿児島の魅力を発信するプランのコンペの参加を九州管内の大学、専門学校、高校に投げかけ、多数応募いただいています。当日会場で発表、表彰します。プロである我々が考えているものとは違った若い人たちの切り口、感性に我々が逆に勉強させられるかもしれません。

 鹿児島県の場合、魅旅(みたび=鹿児島県旅行業協同組合の着地型旅行ブランド)をやっていますが、そこで出る若いスタッフのアイデアは、私の栄養素にもなっています。コンペの優秀作はぜひ、魅旅で商品化、事業化したいと思っています。

 (16/03/09)


情報提供:トラベルニュース社