充実の中国コンテンツを武器に日本でビジネス拡大
自社端末「eTerm」を積極展開

－旅行会社に提供しているプロダクトについて教えて下さい

張　eTermを通じてGDSサービスを提供している。我々の強みは、中国系航空会社だけでなく、ホテルや鉄道などについても中国に関わるコンテンツが充実しているところだ。GDSのプロダクトとしてのレベルは他社に引けをとらない。また、処理の安定性にも自信を持っている。我々のデータセンターは、14年にはGDSとして世界第3位となる約4億3000万セグメントを処理した。データセンターは中国にあり、技術開発も中国でおこなっているため、他社と比べて運用や開発のコストも低い。コスト競争力が高い点も強みの1つだ。

　このほか、中国で使われている便利なプロダクトを日本市場でも提供していきたい。たとえば、弊社のインターネット予約エンジンは、中国ではCtrip、eLong、Alitripなど大手OTAが利用している。強みはやはりコスト競争力と安定性。日本発の需要に対しては、ホテルなど中国のコンテンツをさらに強化していきたい。

－日本でのeTerm導入実績を教えて下さい

張　日本国内においてeTermは他のGDSが中国系航空会社と現在ほどリンクしていなかった10年ほど前まではかなり使われていた。その後、他のGDSのリンクレベルが向上してきたことから利用する会社は減少したが、15年になってまた増加傾向にある。

　eTermは中国系の旅行会社ではほぼ全社で導入されているが、その他の旅行会社の導入はまだ少ないのが現状だ。今後は、中国系航空会社を取り扱う旅行会社すべてに導入を働きかけていきたい。

－ありがとうございました