国交省、バス事業者に緊急対策要請、シートベルト着用の徹底など

  • 2016年2月4日

 国土交通省自動車局安全政策課は2月3日、1月15日に軽井沢で発生したスキーバス転落事故を受け、バス事業者に対して緊急対策の実施を要請した。バス輸送の安全確保の徹底をはかることで、利用者の「安全・安心」の回復を目的としたもの。貸切バスにおけるシートベルトの着用や運転者に対する運転技能の指導の徹底、貸切バスの安全確保の再徹底を求めた。

 具体的には、シートベルトの着用徹底として、同事故に関する報道などで「貸切バスでは乗客がシートベルトを着用していないことが多い」との指摘があったことから、乗客が常時シートベルトを着用するよう、リーフレットや車内放送などでシートベルト着用の注意喚起をおこなうよう要請。また、乗務員に対しても、シートベルトの着用の指導を求めた。

 運転者への技能の指導の徹底に関しては、新たに雇用した運転者について、乗務する車種区分の運転経験が十分でない場合は、安全な運転方法を指導することなどを要求。貸切バスの安全確保の再徹底としては、「出庫時に最低限確認すべき事項」を設け、運行管理者が最終確保を実施するなどの対策を取るよう要請した。