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ニュージーランド、自然を楽しむアクティビティを気軽に体験

  • 2015年7月16日

氷河や湖、山や温泉など多様な自然を肌で実感

北島で温泉や「ホビット」体験
茶園やワイナリー見学も

ロトルア博物館。1908年建造の温泉施設の建物を再利用したもの 博物館の地下では当時の泥風呂をはじめとした温泉施設が見学できる 今回TRENZが開催された北島のロトルアまでは、オークランドから車で約3時間。ロトルアは地熱地帯にあり、温泉地として有名だ。気軽に楽しめる温泉施設としては26の温泉プールを有する「ポリネシアン・スパ」があり、ロトルア湖を眺めながら旅の疲れを癒やすことができる。入浴の際は水着が必要だが、売店で販売しており、レンタルも可能だ。今後はさらに観光施設を増やす計画で、TRENZでは同国首相兼観光大臣のジョン・キー氏がロトルア湖畔に新しいスパ施設を建設する予定を明らかにした。

ジーロンのハイティー。中央の皿には小さいキウイの姿  また、ロトルアはマオリ文化が色濃く残る地としても有名。ロトルア博物館では、同地が温泉療養地として発展した歴史に加え、先住民マオリの文化や歴史も学ぶことができる。日本語のガイドマップも貸出可能。内部にあるシアターでは事前の予約で日本語版のショートムービーを観ることができる。

 ロトルアまでの道のりでは、ツアーに組み込むことができるさまざまな観光素材がある。例えば、オークランドから約2時間のハミルトン近郊には、烏龍茶などを栽培する「ジーロン ティー エステート」がある。1996年に創業者が台湾から茶の苗を持ち込んだのが始まりで、茶館でお茶やハイティーを楽しめるほか、90分で同茶園の歴史やお茶の作り方を学び、伝統的なティーセレモニーなどを体験できるパッケージもある。

映画の主人公、フロド・バギンズとビルボ・バギンズの家「袋小路屋敷」  また、同じく車で約2時間のワイトモ近郊には、J・R・R・トールキン原作の映画「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」のロケ地「ホビット庄」がある。ホビット庄には映画の主人公のフロドとビルボが住む「袋小路屋敷」をはじめ、ホビットたちの住居などがあり、映画の登場人物になった気分で村を散策できる。水、日曜日の夜には出口付近にあるパブ「緑竜館」でのディナーを楽しめるイブニングツアーも設定されている。

 このほか、オークランド付近のワイナリー巡りもお勧め。ダウンタウンからフェリーで約30分のところにあるワイヘキ島には十数軒のワイナリーがある。また、空港からわずか15分にある、1961年創業のワイナリー「ヴィラ・マリア」に立ち寄るのもおすすめだ。ワイナリーではワインのテイスティングに加え、醸造現場の見学もできる。


ニュージーランド航空、8月から成田/オークランド線全便にB787導入

スカイカウチ。1名利用に加え、家族やカップルなどでの活用も  ニュージーランド航空(NZ)は8月10日から、成田/オークランド線の全便に、ボーイングB787-9型機を導入する計画だ。座席数はビジネス18席、プレミアム・エコノミー21席、エコノミー263席の計302席。エコノミークラスには、横1列3席を利用してソファ状のスペースにできる「スカイカウチ」を14列導入している。

フルフラットシートのビジネスクラス ピーター・ゴードン氏監修のメニュー。アニススパイス風の牛あばら肉の煮込みで、付け合わせはさつまいものマッシュ、枝豆、ほうれん草のごまあえ、ローストエシャロット  今回利用したビジネスクラスは壁で区切られており隣席が見えないため、個室のような感覚で、自宅でのんびりくつろいでいるような雰囲気を味わえる。ベッドはフルフラットベッドで、形状記憶マットレスを使用。記者は身長160センチメートルだが、足をゆったり伸ばして余るくらいの広さがあり、ゆっくりと眠ることができた。11インチ型のタッチスクリーンを利用すれば、寝転びながら映画やドラマなどのエンタテイメントが楽しめる。

 また、ビジネスクラスは食事も魅力的。数種類のメニューの中から、オークランドとロンドンでレストラン経営などをおこなうピーター・ゴードン氏監修のメニューを選ぶことができる。さらに、他種類のニュージーランド産ワインをはじめスパークリングワイン、シャンパンも揃えている。



取材協力:ニュージーランド政府観光局、ニュージーランド航空
取材:本誌 栗本奈央子