夏の海外ツアーは羽田発と9月が人気-エイビーロード調査

  • 2015年7月9日

 エイビーロード・リサーチ・センターはこのほど、旅行サイト「エイビーロード」における夏休み期間の海外ツアーの問い合わせ状況を発表した。7月18日から9月30日までのいずれかの日が旅行期間に含まれるツアーについて、1月1日から6月7日までの問合せ件数を集計したもので、利用者がメールで旅行会社に問い合わせた件数と、旅行会社ウェブサイトへの遷移数も含む。

 集計の結果、問合せ件数の総数は前年比約20%増と大幅に増加した。同社では円安基調が続いているものの、燃油サーチャージの値下げや羽田発商品の拡充などにより、件数が増加したとの見方を示している。問い合わせ件数を出発地別で見ると、羽田発が44%増で最も伸長。次いで、中部発が24%増、成田発が17%増、関空・伊丹発が2%増となり、いずれも前年を上回った。

 旅行先別では、ハワイのオアフ島が全体の12.8%を占め、昨年と同じく1位を獲得。また、昨年7位だったセブ島が2.3%から4.8%に上昇して2位にランクインするなど、上位2位をビーチリゾートが占めた。3位以下はパリが3.7%、台北が3.1%、バルセロナが2.8%で続いた。

 ツアーの平均日数は、前年の6.0日から5.8日に減少。日数別では5日間が全体の26.3%を占め最多に。以下は6日間が23.2%、4日間が15.7%、8日間が12.2%、7日間が11.9%と続いた。同社では、9月のシルバーウィークが最大で5連休となることから、4日間と5日間の人気が高かったと分析している。

 出発日については、9月19日が最も多く全体の10.3%を占めた。次いで9月18日が6.0%、8月8日が4.3%、8月12日が3.4%、7月16日が3.2%。月別では8月が40.1%、9月が35.4%、7月が24.5%となった。9月が占める割合は前年の2倍以上で、夏の海外旅行のピークが8月からシフトしている傾向が見られるという。

 一方、帰国日は9月23日が11.6%で1位。2位は9月22日で6.0%、3位は8月15日で4.3%、4位は7月20日で3.8%、5位は8月14日で3.6%となった。月別では、8月が42.7%、9月が36.3%、7月が20.2%、10月が0.9%だった。