通訳案内士、14年度は4割増の1658人合格、五輪などで注目

  • 2015年2月7日

 日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2014年度の通訳案内士試験の合格者を発表した。今年度は、2020年の東京オリンピック開催に向け訪日旅行に対する関心が高まっていることに加え、筆記試験免除の対象となる資格が増えたことなどから、受験者数・合格者数ともに大幅に増加。受験者数は前年度比55%増の7290人、合格者は38%増の1658人、合格率は22.7%だった。合格者のうち42人が外国籍だった。

 言語別の合格者数と合格率は、英語が1422人で26.6%、中国語が81人で8.9%、フランス語が49人で19.4%、韓国語が30人で10.3%、スペイン語が27人で15.8%、ドイツ語が19人で24.4%、ロシア語が11人で13.1%、ポルトガル語が9人で14.5%、イタリア語が9人で13.8%、タイ語が1人で3.3%だった。年齢別では40代が470人で最も多く、全体の28.3%を占め、以下は50代、30代、60代、20代、70代、10代と続いた。最年長合格者は79歳、最年少合格者は13歳だった。

 職業別では会社員が588人で最も多く、全体の35.5%を占め、以下は主婦、教職員および塾講師、無職、公務員・団体職員、通訳・翻訳、専門職、学生が続いた。居住地別では東京都が601人で最も多く、以下は神奈川県、千葉県、大阪府、埼玉県と続いた。