JAL・ANA、年末年始国際線旅客は9.7%増、利用率は83.3%

  • 2015年1月6日
 日本航空(JL)と全日空(NH)の年末年始期間(2014年12月19日~2015年1月4日)の利用実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比9.7%増の82万8531人、座席数は6.3%増の99万4040人、利用率は2.6ポイント増の83.3%となった。

 企業別ではJL、NHともに全項目で前年を上回っており、JLは旅客数が3.3%増の43万7334人、座席数が0.7%増の51万6603人、利用率が2.1ポイント増の84.7%。NHは旅客数が17.9%増の39万1197人、座席数が13.2%増の47万7437席、利用率が3.3ポイント増の81.9%。NHは羽田線の増加などにより旅客数、座席数ともに前年から2桁増と大きく伸びた。利用率ではJLがNHを2.8ポイント上回った。

 方面別の旅客数では、JLは東南アジアと米大陸が2桁増と伸長した一方、前年よりも座席数を抑えた5方面のうち韓国、欧州、ハワイで前年を下回った。また、中国は機材の大型化などで提供座席数を増加。12月12日に発表した予約状況と比較すると2120席追加しており、旅客数も5963人増えた。なお、期間中には臨時便を前年から26便減の5便、チャーターを前年と同様の計22便就航。臨時便は全便ホノルル行きで、チャーター便はフェアバンクス6便、ホノルル2便、グアム2便、サイパン4便、パラオ8便だった。

 NHは旅客数、座席数ともに発表している方面の区分では全て前年超え。特に旅客数が増加したのは座席数を2桁増とした欧州、アジア、北米の3方面であった。また、海外発は帰国需要に加えてアジアや中国からの訪日需要が好調だったという。

 利用率では、JLはグアムが89.9%と好調に推移。伸び率ではオセアニアが6.1ポイント増、中国が3.3ポイント増、台湾が2.5ポイント増で、オセアニアに加え近距離のアジアが伸びた。米大陸と欧州線は前年を下回った。

 NHはハワイが89.9%で、前年を2.6ポイント上回った。伸び率では中国が6.2ポイント増、アジアが2.9ポイント増。北米と欧州は前年割れとなった。路線別では、羽田2次増枠で増えた路線を中心に、2015年夏ダイヤからの新規就航路線が好調で、利用率は約8割から9割と高水準を記録したという。

 なお、期間中のピークは、日本発はJLが12月26日から28日と1月3日から4日、NHが12月26日から28日と1月4日とほぼ同様。日本着はJL、NHとも12月19日、20日と1月2日から4日と2パターンに別れた。