タイ・エアアジアX、成田、関空/バンコク線に就航、来春には増便も

  • 2014年9月1日

XJのCEOナダ・ブラナシリ氏(中央) タイ・エアアジアX(XJ)は9月1日、成田と関空発着でバンコク(ドンムアン)線の運航を開始した。同社にとっては6月17日に就航したソウル(仁川)/バンコク線に続く第2、第3の定期路線で、成田線はデイリー、関空線は週5便で運航する。使用機材はエアバスA330-300型機でビジネスクラス12席、エコノミークラス365席の全377席。来年3月26日からは増便することが決定しており、成田線はダブルデイリー化、関空線はデイリー化する。

 この日、成田空港で開催された新規就航セレモニーでは、XJのCEOを務めるナダ・ブラナシリ氏が出席。成田線の初便のロードファクターが成田発・バンコク発ともに80%超だったことを伝え、「ローシーズンにもかかわらず非常にポジティブな数字を出した」との見方を示した。ただし、関空線はともに70%台前半にとどまったという。ナダ氏は今後の予約状況については、「来年3月までの予約率が平均で約50%に達している」と報告し、見通しが明るいことをアピールした。

 両路線での3月26日からの増便については、訪日タイ人旅行者が急増していることなどから「日本線は増便が必要になるという確信がある」と強調。日本人旅行者に対しては、乗継利便性向上に向けたサービス「FLY-THRU」によるタイ各地への接続の良さをアピールするとともに、タイの近隣国への旅行にもXJの活用を促した。今後の日本への路線展開については、「需要さえあれば全てが就航候補地になる」と意欲を示し、羽田就航についても「可能性はある」と述べた。

 年内の搭乗者数の目標は、2路線合計でタイ人、日本人とも20万人ずつ。XJの現在の利用者はタイ人が6割、日本人が4割を占めているが、今後は両者の比率を半々にしたいという。販売チャネルについては他のエアアジアグループ企業と同様、直販8割と旅行会社2割を想定する。

 なお、セレモニーでは9月1日から7日にかけて実施する就航記念キャンペーンの概要についても発表した。9月15日から来年1月31日までの成田、関空/ドンムアン線および以遠のタイ国内線について、片道料金を1万9000円で販売するもので、料金には燃油サーチャージや空港使用料などを含む。予約は同社エアアジアグループのウェブサイトで受け付ける。

▽XJ 成田/ドンムアン線運航スケジュール
XJ600便 DMK 01時00分発/NRT 09時15分着(デイリー)
XJ601便 NRT 10時30分発/DMK 15時05分着(デイリー)
XJ606便 DMK 10時15分発/NRT 19時30分着(デイリー。2015年3月26日~)
XJ607便 NRT 19時45分発/DMK 01時25分着※翌日(デイリー。2015年3月26日~)

▽XJ 関空/ドンムアン線運航スケジュール(~2015年3月25日)
XJ610便 DMK 16時25分発/KIX 23時50分着(月、水、金、土、日)
XJ611便 KIX 01時10分発/DMK 05時00分着(月、火、木、土、日)

▽XJ 関空/ドンムアン線運航スケジュール(2015年3月26日~)
XJ610便 DMK 15時10分発/KIX 22時50分着(デイリー)
XJ611便 KIX 00時05分発/DMK 04時10分着(デイリー)