楽天トラベル、夏の国内旅行は20.1%増-四国好調、世界遺産登録で群馬も増加

  • 2014年7月2日

 楽天がこのほど発表した「楽天トラベル」の夏休み期間(2014年7月15日~8月31日)の国内旅行予約動向で、国内宿泊は前年比20.1%増となった。同調査は6月19日時点での予約人泊数実績をもとにしており、国内宿泊とANA楽パック、JAL楽パック宿泊分が対象だ。

 楽天によると、国内では瀬戸内しま博覧会「瀬戸内しまのわ2014」や瀬戸内しまなみ海道のサイクリング人気を受けて四国エリアが好調に推移しており、愛媛県が66.9%増、高知県が47.1%増と増加。瀬戸内しまなみ海道で繋がる広島県も39.2%増となった。

 また、このほど世界遺産登録が決定した「富岡製糸場と絹産業遺産群」を含む群馬県が38.7%増と好調で、特に世界遺産登録エリアを含む藤岡・妙義・安中・磯部温泉エリアは61.6%増と大幅に伸びた。首都圏に加え、関越自動車道でアクセスの良い東北地方からの旅行客も増えているという。

 このほか、新アトラクションが開業するユニバーサル・スタジオ・ジャパンがある大阪が38.5%増と前年を上回った。

 行き先別の人気ランキングでは、東京都が昨年から1ランク上昇し、1位となった。2位は沖縄で、3位は昨年1位だった北海道がランクインした。

 国内旅行の宿泊単価は1名あたり4.4%増と増加。楽天では楽天トラベルニュース購読者に対し旅行の予算に関するアンケートを実施。予算が「増えた」という回答が全体の19.5%を占めており、「減った」と回答した人を5.1ポイント上回った。また、旅の予算の増減の理由を聞いたところ、昨年より高級な宿泊施設を予約したとの回答が、前年比8.6ポイント増の12.8%と増加した。なお、アンケートは6月20日から23日に実施し、回収サンプル数は1817サンプルだった。

 また、交通手段についてはレンタカー予約が57.2%増と増えており、特に20代の若者層の予約は114.9%増と急増。ガソリン価格の高騰でレンタカーのハイブリッド車の予約が143.7%増と大きく伸びた。

 このほか、予約方法に関してはスマートフォン、タブレットなどのモバイル端末経由の予約が71.8%増と増加しており、特に若者層は98.8%増と大幅に増えたという。