ペルー、15世紀の「インカ道」が同国12ヶ所めの世界遺産に

  • 2014年6月26日

 ペルー政府観光庁は、このほどカタールのドーハで開催された第38回ユネスコ世界遺産委員会において、ペルー政府が周辺5ヶ国と共同で申請していた「インカ道」が世界遺産に登録されたと伝えた。今回の登録によりペルー国内の世界遺産は計12ヶ所となる。

 インカ道は、インカ帝国によって15世紀頃に舗装された約3万キロにわたる道路網。ペルー国内では太平洋岸の砂漠地域から山岳地域まで、約2万5000キロメートルの道が確認されているほか、隣国のボリビア、アルゼンチン、チリ、コロンビア、エクアドルでも確認されている。

 これら6ヶ国は申請に先立ち、インカ道の保全について共同作業をおこなうことで合意。今後は各国で修復作業などが進められるという。