健康テーマに観光まちづくり 近畿アドバイザリー会議、滋賀県守山市に提言

 近畿観光まちづくりアドバイザリー会議(吉兼秀夫座長=阪南大学教授)はこのほど、滋賀県守山市に「観光まちづくりへの提案書」を交付した。多彩な観光資源をつなぐ「健康」をテーマにした観光まちづくりの方向性を示した。

 近畿運輸局で行われた交付式には、守山市都市活性化局の金森修一局長、政策調整部の小島秀晃次長らが出席。アドバイザリー会議の委員で近畿運輸局企画観光部の中村広樹部長が「これからの観光まちづくりの一助にしていただきたい」と提案書を手渡した。

 アドバイザリー会議は近畿運輸局と近畿整備局が事務局を務め、着地型観光や地域振興に携わる旅行会社、業界団体、鉄道会社などの担当者13人で構成する。昨年10月に、13年度の重点支援地域に守山市を選んだ。11月には守山市へ赴き、中山道守山宿、JAファーマーズマーケットおうみんち、佐川美術館などを視察(別掲参照)、旅行商品化を見据えた今後の観光まちづくりについて討議してきた。

 守山市は、京都や大阪からJRなどで直結し、現在も人口が増え続けている。その一方で、歴史が古く国史跡の弥生遺跡なども点在、琵琶湖に面し中心市街地でホタルが舞うなど自然環境も豊かだ。近年では県立成人病センターなど医療機関も充実し、住みやすいまちを標ぼうしている。

 提案書では、市内の資源を生かしながら、住民も参画しやすい観光まちづくりに「健康」を切り口にすることを勧めた。今年開通50周年を迎える琵琶湖大橋の記念イベントに健康ウォークなどを行い、内外に健康のまちをアピールすることへのきっかけにするよう提案。おうみんちを核にした健康食の開発、遊歩道や自転車道、健康づくりの一助になるサイン整備などをアドバイスした。

 また、琵琶湖の舟運や路線バス、レンタサイクルを活用した2次交通の手法についても触れ、市内観光に役立つアプリを試作し活用を促した。

 中村部長は「市民の皆さんにも健康ということで関心を持ってもらえるのでないかと考えています。市民とともに観光を振興していくのが主流になりつつあります」と、提案書のねらいを話し、すでに委員の旅行会社が守山市のツアーを商品化したことを紹介した。

 金森局長は「住んでいる方にも良かったと言ってもらえるように観光まちづくりを進めていきたい。琵琶湖大橋ができて発展したまち。50周年イベントは盛大にやりたい」などと応じた。

 


情報提供:トラベルニュース社