南アで見本市「INDABA」開幕-マンデラゆかりの地、世界遺産化めざす

  • 2014年5月11日

INDABAはダーバンICCで5月10日から3日間開催 (ダーバン発 特派:平山喜代江)南アフリカ共和国ダーバンにあるプリンス・アルバート・ルツーリ国際会議センター(ダーバンICC)で、5月10日から12日までアフリカ最大のトラベルトレードショーINDABA(インダバ)が開催中だ。南アを含めたアフリカ24ヶ国・地域の旅行業関連業者が出展、世界各国からのバイヤーとメディアなど1万3000人以上の参加が見込まれている。日本からはメディアを含めた15社が参加した。

観光大臣のマルティナス・ファン・スカウクフェイク氏 今年は「Plugging into Africa's growth'(成長するアフリカと接続)」をテーマに、南アフリカだけでなく、アフリカ全体の観光のプラットフォームとしての役割を強化。アフリカからの出展者は南アフリカを含め24の国と地域となり、開会式ではアフリカ連合の各観光大臣も臨席した。

南アフリカ観光局CEOのチュラニ・ンジマ氏 また、今年は南アフリカの民主化から20周年となる記念の年。観光大臣のマルティナス・ファン・スカウクフェイク氏は「1994年は360万人だった訪問者が2013年にはほぼ1500万人となり、観光業による直接雇用は3倍になるなど、観光業は国の成長産業となった」と20年間の成長を語った。南アフリカ観光局(SAT)CEOのチュラニ・ンジマ氏も「1994年は地元の観光素材が集まる国内向けイベントだったインダバが20年間でアフリカ最大のトレードショーに発展した」と振り返った。

 さらに、ンジマ氏は「多くの観光客がマンデラ元大統領のゆかりの地を訪ねていることから、SATはその足跡を辿るためのガイドマップ『Madiba Inspired Tourist Attractions』を作成した」と話し、開会式ではそのゆかりの地の数々が映像で紹介された。

観光副大臣のトコジレ・カーサ氏 また、観光副大臣のトコジレ・カーサ氏は日本メディアのインタビューに応じ、「日本市場は数が少ないもののインパクトが強く、引き続きマーケティングに力を入れていく」と話した。今後の施策として、「すでに南アフリカには8つの世界遺産があるが、アフリカ全体だけでなく世界にも影響を与えたネルソン・マンデラに関する世界遺産に登録したい」と意欲を示した。