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トップインタビュー:NZ日本・韓国地区支社長スコット・カー氏

日本人旅行者倍増計画「Double Japan」を推進
パートナーとも強力タッグ

-ターゲットになるマーケットを教えてください

カー 主要マーケットはシニアだが、新しくシニアになる人は昔のシニアとは傾向が変わってきているだろう。彼らのなかには旅慣れている人が多い。それに対応したマーケティング活動を展開していく必要がある。ニュージーランド商品のパンフレットでも、もっと新しいイメージを作っていくことが大切ではないか。

 20代、30代の若い世代にも注目している。彼らは、アクティビティや体験型の旅行、もっと独立した形の旅など、シニアとは違うものを求めているだろう。

 また、修学旅行マーケットも忘れてはならない。ニュージーランドにはファームステイ、文化体験など学習効果の高い素材も多い。また、ニュージーランドでの体験は、将来的にニュージーランドと日本を行き来するリピーターをつくる可能性も高いと思う。パッケージで再訪するかもしれないし、ハネムーンでニュージーランドを選ぶかもしれない。

 一般的にいうと、レジャー市場はイールドが低く航空会社はできれば敬遠したいと思うものだが、我々はレジャーキャリアであり、グループ向けのキャリアだ。レジャーを重要なマーケットとして位置付けている。その意味でも、大型グループの修学旅行は大きなビジネスだと捉えている。


-チャーターについてのお考えをお聞かせください

カー ニュージーランドが夏季にあたる2013年12月から2014年3月にかけて日本各地から29本のプログラムチャーターを運航したが、今後については、これまでの実績をレビューしながら決める。

 例えば、福岡からのチャーターを考えた時、以前は成田へのフィーダー路線を持っていなかったため、6泊7日の決まったパッケージで決まった旅行者しか運べなかった。

 しかし、現在はNHとの関係があるため、1年365日、福岡から成田へのフィードが可能なので、これまで以上に多様な商品展開ができるようになった。決まった価格、決まった需要のチャーターよりもレベニューマネージメントによって収益を上げることもできる。チャーターへの期待は高いが、成田からの定期便をできるだけ満席にする必要もある。


-ありがとうございました