遷宮の次は「ご縁旅」 島根県、女性人気維持へCP継続

 島根県と県観光連盟は9月30日、大阪市北区の大阪国際会議場で観光情報説明会を開いた。今年、出雲大社の平成の大遷宮で爆発的に増えた観光客。その注目を来年以降も継続させるため「ご縁旅しまね」を打ち出した。

 県大阪事務所の糸原直彦所長らによると、2012年度の島根県の入り込み観光客は前年度比で6.2%増の2918万人で、出雲大社は同40.5%など大幅に増えた。今年はさらに4-6月で前年同期を3割以上も上回っており、遷宮後の5月11日-6月9日だけで75万2千人が参拝。当初見込みより25%も多かった。

 特に女性の人気が高い。首都圏と出雲を結ぶ個室型の寝台特急「サンライズ出雲」は、女性客に人気で前年比4割以上の増加だ。そのため、縁結びを前面に女性客の誘致に力を入れ、竹下登元首相の孫でタレントのDAIGOさんをキャラクターに「運は一瞬、縁は一生」とPRキャンペーンを継続する。

 松江出雲エリアでは、旅行会社向けアイテムとして域内のパワースポットをめぐる「御朱印帖」を用意。石見エリアでは石見銀山の無料ガイドツアーや石見神楽の特別公演、商品化の助成金などを旅行会社向けに設定する。隠岐エリアは9月に認定された世界ジオパークを楽しむ遊覧船プランをアピールし、3月には民俗芸能と郷土料理が楽しめるイベント「ハル☆オキ」を展開する。


情報提供:トラベルニュース社