KNT-CTホールディングスの2013年3月の旅行取扱状況（※）によると、海外旅行の取扱額は前年比17.2％減の146億7605万円だった。団体旅行は0.8％減の36億7282万円、企画旅行は26.9％減の73億4316万円、個人旅行は8.9％減の36億6006万円といずれも前年を下回った。

　団体旅行では、一般団体は昨年複数の大型MICE団体やSIT団体を扱った反動もあり、9.8％減の20億1835万円と減少。一方、学生団体は12.9％増の16億5448万円と前年を上回った。

　企画旅行は、ホリデイが37.1％減の34億5684万円となった。KNT個人の状況によると、販売割合が高いアジア方面、特に中国方面の不調が続いており、取扱人数、取扱額ともに前年を下回った。クラブツーリズム分もオセアニア、東アジア、中国方面を中心に販売が鈍化傾向にあり、15.0％減の38億3043万円となった。

　海外旅行以外のKNT-CTホールディングスの取扱額では、国内旅行は0.3％増の243億8870万円と前年並みに推移。団体旅行は一般団体が好調で6.2％増、企画旅行も2.3％増と前年を上回った。企画旅行は11.4％減と減少。クラブツーリズム分は11.8％増と好調に推移した。

　国際旅行は中国、台湾方面からの訪日旅行客は低迷しているが、全体では4.5％増の10億6682万円と増加した。総取扱額は5.4％減の413億1099万円だった。

　なお、1月から3月の累計は、海外旅行の取扱額は3.5％減の408億4975万円で、団体旅行が7.4％増の81億423万円、企画旅行が6.0％減の225億8296万円、個人旅行が5.5％減の101億6256万円。このほか、国内旅行は0.2％減の616億4566万円、国際旅行は4.9％増の20億1878万円。総取扱額は0.4％減の1072億2986万円となっている。

※近畿日本ツーリスト（KNT）、KNT個人旅行、KNT個人旅行販売、クラブツーリズム、KNT北海道、KNT東北、KNT中国四国、KNT九州、ユナイテッドツアーズ、KNT商事、KNTアジアの合計値。2012年12月までに掲載した取扱状況の記事では、クラブツーリズム、KNT個人旅行販売（旧KNTツーリスト）、ユナイテッドツアーズの3社の数値は含んでいない