アメリカン航空とUSエアが合併へ、ワンワールド加盟

  • 2013年2月15日

 アメリカン航空(AA)の親会社であるAMRコーポレーションとUSエアウェイズ(US)は2月14日(米国時間)、合併計画を発表した。2社合計の株価の時価総額は110億米ドル。 社名は「アメリカン航空」を維持し、ワンワールドに加盟する。1年あたり10億米ドル以上の合併効果を見込む。

 新会社の株式はUS側が28%、AMR側が72%を保有。1日あたり6700便、336就航地、56ヶ国の路線網を確立することになるが、現行の2社のハブ空港はすべて維持し、顧客の利便性が向上するとしている。また、AAのアメリカン・イーグル(MQ)など2社の地域路線運航子会社は従来通りの運航を継続し、新会社にシームレスな接続を提供する。また、フリークエントフライヤープログラムも、現時点では変更せず、いずれのマイルも維持する計画だ。

 両社は現在、ナローボディ517機、国際線用ワイドボディ90機の確定発注をおこなっており、これによって新会社は航空業界で最も現代的で効率的な機材編成を実現するといい、テクノロジー、プロダクト、サービスへの投資を継続する強固な基盤も手に入れられるとしている。

 また、新会社の経営陣は、AA社長兼CEOのトーマス・ホートン氏が新会社の会長、およびワンワールドと国際航空運送協会(IATA)の役務を担う。US・CEOのダグ・パーカー氏は新会社のCEOを務める。取締役会は当初12人で構成し、うち3人はAA、4人はUSの予定。また、本社はダラス/フォートワースに置くが、フェニックスでの経営的、運航的存在感は維持する。

 なお、合併は当局や株主など関係各所の認可を条件とするが、2013年第3四半期の完了を見込んでいる。移行期間は、両社の経営陣が協力しスムーズかつ恒久的な移行を確実にするための計画を策定するという。