全日空、12年の国際線旅客数は13.1%増-全方面で前年超え

  • 2013年2月7日

 全日空(NH)の2012年通年の国際線旅客数は、前年比13.1%増の632万4228人となった。国際線は9月まで前年を上回る推移だったが、尖閣・竹島問題の影響で9月から伸びが鈍化し、10月、11月は前年を下回った。ただし、NH広報室によると、11月末から12月初旬頃にはこうした影響は落ち着いてきたとしており、ビジネス需要は12月頃には前年並みに回復。レジャー需要についても3月末までには戻ると期待してるという。

 また、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は10.3%増、旅客需要をあらわす有償旅客キロ(RPK)も16.6%増となり、利用率は4.1ポイント増の75.9%となった。

 方面別旅客数では全方面で2ケタ増となり、前年を上回った。もっとも伸びたのは欧州の20.3%増で、次いで北米が18.0%増、アジア・オセアニアが11.0%増と続いた。利用率も全方面で前年超えとなり、北米が6.4ポイント増の80.8%、アジア・オセアニアが3.1ポイント増の72.3%、欧州が2.4ポイント増の75.4%だった。

 なお、2010年比では旅客数は36.1%増、ASKは37.6%増、RPKは32.7%増で、利用率は2.8ポイント減となっている。

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