プリンセス、14年日本発着クルーズは10万人目標-2隻で42本設定

  • 2013年1月23日

(左から)カーニバル・ジャパン代表取締役の木島榮子氏、プリンセス・クルーズ社長兼CEOのアラン・バクルー氏、同社副社長のジャン・スワーツ氏、レイ・カローリ氏  プリンセス・クルーズは1月23日、2014年の日本発着クルーズの計画を発表した。14年はサン・プリンセスに加え、日本で建造されたダイヤモンド・プリンセス(11万6000トン)を投入。横浜、神戸とともに、新たに小樽発着も設定し、2014年4月から10月にかけて42本のクルーズを実施する。同日開催した発表会で、プリンセス・クルーズ社長兼CEOのアラン・バクルー氏は、2隻の船を活用して「2014年は(前年の)5.5倍の10万人をめざす」と意欲を示した。

 同社では10万人達成をめざし、消費者へのプロモーションを強化。消費者にクルーズの魅力を訴えるとともに、同社の認知向上をはかるため、800万から1000万米ドルを費やし広告プロモーションを展開していく。また、販売は引き続き旅行会社経由のみで実施することから、販売促進をはかり旅行会社社員の知識レベルの向上を働きかけていく。具体的には、旅行会社向けのオンライン研修プログラム「プリンセス・アカデミー」の日本語版を3月から開始する予定だ。

 また、日本市場のニーズに合わせ、参加しやすい5日間の短いコースから11日間まで、10種類の周遊型コースを用意するなど、コース設定にも工夫をこらした。さらに船内では日本人スタッフの増加や日本食の提供をさらに増やすなど、日本人向けサービスを増強した。

 14年の日本発着クルーズでは、日本国内の20以上の寄港地と、韓国、台湾、ロシアに寄港する。ダイヤモンド・プリンセスでは横浜を母港に10日間の日程のコースを設定し、台湾、韓国、ロシア、日本の15港に寄港する。また、ゴールデンウィークには11日間のコースを設定。博多発着で青森、初寄港となる伏木富山、舞鶴、釜山、博多、長崎をめぐる。

 また、サン・プリンセスでは日本人の休暇に合わせ、仕事がある人にも参加しやすいように1週間のクルーズを設定。新コースとして、毎週土曜出発で小樽発着の8日間北海道周遊コースや、神戸発着の九州一周コース、初寄港となる奄美大島や石垣島、台湾の花蓮を周る9日間コースを用意した。さらに、気軽に参加が可能なコースとして、神戸/小樽間で釜山や瀬戸内海を訪れる4日間のクルーズも設けた。そのほか、リピーター向けコースとして14日間のベトナム、香港、台湾アジアクルーズ、シドニー発神戸着の23日間コースを用意した。