ガルーダ、羽田/デンパサール線就航へ、12年4月予定

  • 2011年12月4日

 ガルーダ・インドネシア航空(GA)は12月2日、羽田/デンパサール線を2012年4月から週5便で運航する計画を発表した。これは今年8月の日本とインドネシアの航空当局間協議で、羽田の深夜早朝時間帯での就航が可能になったことを受けたもの。政府認可取得を条件としており、デンパサール発便は4月27日、羽田発便は4月28日から運航する予定だ。

 12月2日に都内で開催した記者会見で、GA日本・韓国・中国・アメリカ地区総支配人のファイク・ファーミ氏は「来年はガルーダの日本就航50周年。羽田線開設にとって大変よい機会」と期待を示した。羽田の国内線乗り継ぎの利便性のよさを活かし、地方需要拡大をはかる考え。搭乗率は80%以上をめざす。

 同氏は「羽田線は多くの国内線と接続できる。日本全国から多くのお客様をバリ島に送客できるよう、新戦略を考えていきたい」と地方客の取り込みに意欲をみせた。今までは日本各地から成田経由でバリに行く場合、前泊が必要なケースが多かったが、羽田線の就航で地方各都市から乗り継ぎの利便性が向上したという。

また、羽田線の主なターゲットはレジャー層だが、デンパサール以遠の国内線が充実しており、ジャカルタなどの主要都市に同日午前中に到着できることから、乗客のうち2、3割はビジネス客などの乗り継ぎ需要も見込む。

 一方、現在成田発や関空発で実施している機内入国審査プログラムの導入については「現在検討中」で、導入の可否や必要性を含め今後話し合いを進めていく考え。ファーミ氏によると、デンパサール到着が早朝なため、入国審査はあまり混み合わないという。また、羽田/ジャカルタ線就航については「スロットの問題がある。もしよい時間帯にスロットが取れるチャンスがあるなら、検討していきたい」とするにとどめた。

 羽田/デンパサール線使用機材はA330-300型機で、ビジネスクラス42席、エコノミークラス215席の計257席。詳細なスケジュールは下記のとおり。

 なお、GAでは羽田/デンパサール線の愛称を募集するキャンペーンを実施。応募期間は2011年12月5日から2012年2月15日必着で、官製ハガキによる郵送か、GAのウェブサイトから応募する。個人の複数応募も可能で、愛称が採用された1名に、同路線のエコノミークラス航空券をペアでプレゼントする。


▽羽田/デンパサール線 運航スケジュール(政府認可取得を条件とする)
GA887便 HND 01時00分発/DPS 07時00分着(12年4月28日~、月、水、金、土、日)
GA886便 DPS 15時30分発/HND 23時30分着(12年4月27日~、火、木、金、土、日)


※訂正案内(2011年12月5日 17時00分)
・訂正箇所:最終段落、1文目

誤:GAでは成田/デンパサール線の愛称を募集する

正:GAでは羽田/デンパサール線の愛称を募集する