阪急阪神の旅行・国際輸送事業、減収減益-通期予想は上方修正

  • 2011年10月30日

 阪急阪神ホールディングスが10月28日に発表した2012年3月期第2四半期累計期間(2011年4月1日~9月30日)の連結業績で、阪急交通社を含む旅行・国際輸送事業の営業収益は前年比6.6%減の339億6500万円となり、営業利益も41.1%減の19億2000万円となった。

 旅行事業については、東日本大震災の影響で国内旅行を中心に厳しい事業環境で推移したと分析。そうした状況の中、企画商品の投入など積極的な販売促進に取り組んだことで、海外旅行の集客は前年並みまで回復し、国内旅行も九州方面を中心に好転してきたものの、収益面では震災の影響を払拭するまでには至らなかったという。

 一方で、通期予想については、震災の影響が当初の予定よりも縮小する見通しで、営業施策の展開やコスト削減の推進により営業収益、営業利益ともに5月の前回発表数値を上回る見込み。このため、旅行・国際輸送事業の通期予想は営業収益が前回発表から2億円増の668億円、営業利益が16億円増の22億円と上方修正した。