マケドニア、モノツアー造成アピール、16年に日本人2000人目標

  • 2011年9月21日

マケドニア共和国対外投資政府機関東京国際事務所代表のボヤン・ペトロフスキ氏 マケドニアは、日本市場への取り組みを強化している。2010年8月にはマケドニア共和国対外投資政府機関東京国際事務所を設立し、旅行会社各社に対しツアーの造成を働きかけているところ。同社代表のボヤン・ペトロフスキ氏は「日本市場に対し、マケドニアのモノツアーの造成をアピールしていきたい」と意欲を示した。2016年までに日本人渡航者数2000人をめざす考えだ。

 同氏によると、マケドニアへの日本人渡航者数は平均1000人で、2007年の1861人をピークに減少。2010年は全世界からの渡航者数25万人のうち、日本人は1621人だった。しかし、2010年8月に東京国際事務所が開設して以来、人数は増加。2011年の1月から6月は前年比57%増の1101人となり、7月も93.2%増の172人となった。

 ペトロフスキ氏によると、東京国際事務所に着任以来、日本旅行業協会(JATA)と協力してのセミナーや、旅行会社各社を訪問し情報の提供とツアーの造成を働きかけるといった活動の成果が現れており、8月には20人の学生団体の送客に結びついたという。

 ただし、現在はコソボやアルバニア、ブルガリアなど周辺諸国と組み合わせた周遊ツアーがほとんど。今後はモノツアーの造成を促す考えで、文化体験をテーマにレジャー客の増加をめざす。ペトロフスキ氏はマケドニアの魅力として、ローマやビザンツ帝国、オスマン・トルコの文化など、様々な文化が混じり合った独特な文化をあげ、1国でさまざまな文化が体験できる多様性をアピールした。旅行会社にチャーターを利用したツアーの造成も提案しているという。