NY、ロウアー・マンハッタン観光促進キャンペ実施-9.11メモリアル開館で

  • 2011年8月12日

 ニューヨーク市観光局は、9月12日に9.11メモリアル&博物館のメモリアル(慰霊碑)セクションがオープンすることにともない、ロウワー・マンハッタン地区のアピールを強化する。夏の観光促進キャンペーンとして「ゲット・モア・NYC:ロウワー・マンハッタン」を実施し、更なる渡航需要の喚起をはかる考え。

 キャンペーンでは、11のキャンペーン参加ホテルがレイト・チェックアウトつきの週末限定特別プランを用意。さらに、ロウアー・マンハッタンを含むダウンタウンの9つの文化施設への無料入場や各種割引がついた、3日間有効の「ダウンタウン・カルチャー・パス」も提供する。

 ロウワー・マンハッタン地区は2001年テロ事件以降、徹底した防犯対策や観光関連施設の増加により訪問者数が増加しており、2010年は2008年度比26%増の900万人が訪問した。また、現在約20軒のホテルが推定5000室を提供しており、2011年末までには3軒のホテルが新たに開業し、総計客室数の769室分が増加する予定だ。

 なお、9.11メモリアル&博物館では、9月11日に同時多発テロの犠牲者の家族によるセレモニーを実施し、9月12日からメモリアルセクションを一般公開する。見学希望者は無料ビジターパスの取得が必要で、公式サイトで希望する日時を事前に予約できる。博物館は2012年9月にオープン予定だ。