シンガポール航空、10年度は純利益10.9億ドル−今期は「厳しい」予想

  • 2011年5月18日
 シンガポール航空(SQ)グループは、2011年3月期(2010年4月1日〜2011年3月31日)の連結決算で、前年比406%増となる10億9200万米ドル(約888億8900万円)の純利益を計上した。前年度に世界的な金融危機の影響を受けた反動もあり、連結売上高は14%増の145億2500万米ドル(約1兆1823億3600万円)に拡大。支出面では、燃油価格の高騰により燃油費が24%増となったものの、全体では5%増の132億5400万米ドル(約1兆788億7700万円)に留めており、営業利益は前年の約20倍となる12億7100万米ドル(約1034億6000万円)となった。

 期間中の旅客数は1.0%増の1664万7000人。旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は2.31%増で、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は2.25%であったため、ロードファクターは0.1ポイント増の78.5%となった。

 なお、2012年3月期(2011年4月1日〜2012年3月31日)については、「航空業界にとって、今後1年間は厳しい年になる」と予想。経済の先行きが不透明であることや、東日本大震災と原発事故などの影響に加え、燃油価格の高騰が課題であると指摘した。


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