TCSA共済会、特別貸付制度を実施、添乗需要減に緊急対策

 日本添乗サービス協会(TCSA)は、東日本大震災後に添乗需要が減少していることを受け、会員向けの緊急対策としてTCSA共済会による特別貸付制度を実施することを決めた。TCSAによると、添乗員派遣業界に対して、セーフティネット保証制度の特定業種に認定されるなど対応は取られているものの、「現場で就労する派遣添乗員は添乗需要の激減により当面の生活に困窮する者も続出」しているという。

 TCSAでは、こうした状況を受けて「協会として直接添乗員の方々に援助の手を差し伸べることは困難」であることから、TCSA共済会としての特別貸付制度の実施を決定。貸付対象者はTCSA共済会への加入期間が3年以上の加入者で、現在の加入者3712名のうち2416名が対象。貸付金額は1人あたり1口5万円で4口以内。4月25日に申し込みの受け付けを開始しており、6月24日までの間で先着100名限定。貸付期間は2年間で無利子。2年以内の返金を厳守とするため、延滞利子率も設定しない。すでに申込書をTCSA正会員会社に送付しており、添乗員は所属している正会員会社の連帯保証を受け、会社経由で申し込む形となる。


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