スペイン世界遺産指定都市とマドリッド市、JTBと共同でプロモーション展開

  • 2010年4月15日
 スペイン政府観光局は4月12日、スペイン世界遺産指定都市機構とマドリッド市、ジェイティービーヨーロッパ(JTBヨーロッパ)と共同で、日本市場向け観光プロダクトの開発や共同プロモーションを展開することを明らかにした。スペイン政府観光局日本・韓国・台湾地区局長のイグナシオ・ドゥカセ氏は、「3者が力を合わせることで勝利の方程式は必ず実現する」と挨拶した。

 共同プロモーションは、スペイン世界遺産指定都市機構を形成する13都市とマドリッド市に重点を置く。JTBヨーロッパは個人向けツアーと団体向けツアーの双方でプロモーションを展開する。個人向けツアーでは、「ルックJTBマイセレクト」2010年度版のパンフレットに同機構とマドリッド市のロゴを掲載する。また、現地発オプショナルツアー「マイバス」で、マドリッドとバルセロナ発着で同機構に属する都市を訪問または宿泊するコースを新たに造成した。また、スペイン国営ホテル「パラドール」に宿泊するプランも含む。このほか、マドリッド市と同機構のウェブサイトで同ツアーへのリンクも掲載する。

 団体向けツアーでは、ポスター、クリアファイル、団体企画用パンフレットなどの販売促進ツールを作成。旅行者に配布するエコバックの作成や、るるぶ2010年度版への観光情報の掲載も予定している。JTBヨーロッパ取締役商品企画部長の國分浩氏は、「スペイン世界遺産指定都市機構、マドリッド市とともに共同でプロモーションできることは光栄。これを機にスペイン旅行の販売をさらにのばしたい」と語った。

 なお、マドリッド市振興公社(プロモーション・マドリード)プロモーション本部長のベアトリス・バリェステロス氏は、日本人観光客への安全確保とサービス向上を目的に2005年から作成しているプラン・ハポン(ジャパン・プロジェクト)の2009年度から2011年度バージョンを紹介。また、スペイン世界遺産指定都市機構副理事長でラ・ラグーナ市長のフェルナンド・クラビホ氏は、同機構に属する13都市を「歴史的、文化的価値が高く新たな観光素材として十分な魅力を持っている」と話し、2010年度は日本市場での知名度向上に向けてJTBヨーロッパとともに積極的なプロモーション活動を展開していく姿勢を示した。