コロラド、旅慣れた人の新しいデスティネーションへ−日本市場の意欲に期待

  • 2009年9月14日
 コロラド州内にあるデンバー観光局および、アスペン・スキーイング・カンパニーのセールスミッションが来日した。3日間で12の旅行関連企業と面談しており、コロラド州観光局に本事務所旅行業界マーケティングマネージャーの三宅智子氏は、「コロラドのアイコンであるデンバーとアスペンが来日したことでインパクトあるセールスができた」と話した。再び新型インフルエンザが流行し始めているが、デンバー観光局バイスプレジデントのジェーン・バック氏は、「今回話した12社全てが新型インフルエンザに対して脅威を感じていなかった」と述べる。また、新たな素材や商品の提供に意欲的な日本市場に対して期待を示した。

 デンバーでは、新型インフルエンザが流行した4月、5月は、訪問者数に多少の影響が出たものの、大型会議の出席者数は落ちることがなく積極的に参加する姿が見られたという。バック氏は、日本は特にセンシティブになっていたという印象を話し、海外マーケット全体で見ると大きな落ち込みはなかったという。コロラド州では、今後拡大が予想される中、公共放送で基本的なうがいや手洗いを促すなどの対応をとっている。

 今後のプロモーション方針としては、グループからFITへの旅行形態に変化してきていると捉えていることから、旅慣れた人が求める魅力的な素材を提案するとともに個人でも安全で快適に旅行できる点をアピールする。アスペン・スキーイング・カンパニーシニア・インターナショナル・セールス&マーケティングマネージャーのジェニファー・エバンズ氏は、「これまでウィスラーなどを取り扱っていた旅行会社とも会え、アスペンへの期待を感じた」と話す。また、旅行会社と共同のオンラインプロモーションやFAMツアーへの対応などのほか、日本市場に限らず消費者向けのプロモーションも展開中だ。

 なお、直行便就航に向けて航空会社のマーケティングやセールス部門に働きかけているほか、コロラド州知事や空港、市長などもスターアライアンスグループと話し合いの場を設けているという。