GWの海外旅行人数は10%増予測、JTB調査−HISの予約動向も好調

  • 2009年4月6日
 ジェイティービー(JTB)の調査によると、2009年のゴールデンウィーク(4月25日〜5月5日)の旅行動向は、総旅行人数が前年比64万6000人増の2190万人、海外旅行が4万6000人増の50万人、国内旅行が60万人増の2140万人となる予測だ。海外旅行人数の増加は3年ぶりで、燃油サーチャージ額の値下げや円高傾向、旅行費用の低下などにより好調に推移すると見込む。国内旅行では、高速道路料金の値下げや安定感のあるガソリン代の影響でドライブ旅行者が伸び、2年ぶりの増加となった。

 ただし、総旅行消費額は海外、国内ともに大幅に減少する見通し。海外旅行消費額は72億円減の1084億円、国内旅行消費額は236億円減の7897億円、総旅行消費額は308億円減の8981億円となりそうだ。海外旅行意欲をけん引した燃油サーチャージ額の値下げや旅行費用の低下などの影響で消費額を押し下げているという。海外旅行は長距離方面が人気であるものの、平均費用は3万7900円減の21万6800円と前年を下回る見込みだ。

 ルックJTBの海外旅行予約状況でもハワイやオセアニア、ヨーロッパなどの長距離方面が好調だという。3月27日現在で、全方面合計が10%増、ハワイが31%増、ヨーロッパが24%増、中国が32%増、オセアニアが21%増と推移している。














▽HIS、GWはヨーロッパ、アメリカ、オセアニアが回復

 エイチ・アイ・エス(HIS)でも、4月25日から5月6日までのゴールデンウィークの海外旅行予約人数が前年比26%増と好調だ。円高や燃油サーチャージ額値下げ、最大12連休の日並びの良さもあり、海外旅行動向が回復傾向にあるようだ。

 特に、HISでも長距離方面の人気が回復してきており、2008年は日並びの悪さと燃油サーチャージ額高騰の影響で予約数が伸び悩んでいたヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどの長距離方面が23%増。HISでは、旅行意欲があっても控えていた消費者にとって、GWが燃油サーチャージ額値下げ後初めての長期的な休暇となることが奏功したと分析。また、予約渡航先の人気ランキングではホノルルが2位(前年5位)、パリが10位(同15位)となっている。

 このほか、「安・近・短」のデスティネーションと考えられているアジア方面は堅調に推移。円高ウォン安の影響で好調な韓国の予約人数は、GWでも同様で88%増、予約渡航先人気ランキングでも1位となった。アジアではこのほか、マレーシアやバリ、ベトナムなどの旅行先がけん引しているという。また、中国は北京や上海を中心にレジャー層が回復傾向にあり67%増となっている。HISでは、近年間際予約が増えていることから今後さらに増加すると見ている。














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