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小田急トラベル、クレジットカード売上票の会社用断片を紛失−再発防止へ

  • 2007年4月4日
 小田急トラベルは4月3日、本厚木旅行センターで売上処理を行ったクレジットカード売上票のカード会社用断片を紛失していたことが分かった。記載されている個人情報は氏名、下3桁が「×××」と記載されたクレジットカード番号、購入金額、およびクレジット会社名で、紛失件数は3月11日から20日発売分の225件、223名分。4月3日16時現在で紛失物は発見されていないものの、紛失物の情報が不正に使用された事実は確認されていないという。同社は原因について、帳票類を整理する過程で誤って廃棄した可能性が高いと見ており、現在も捜索中。個人情報の取扱について今後、管理に関する厳正化を徹底し、個人情報に対する関係者の意識向上を図り、全社をあげて再発防止に努める。

 223名分のデータのうち、150名に連絡が可能なことから、電話番号が分かる顧客へは3日午後から第一報を連絡、住所が分かる顧客へは書面にて今回の一連の内容を伝えている。また、住所、電話番号、両方のデータが分からない顧客へは、メディアによる報道、および同社ホームページ上に今回の事実を掲載して周知する。

 今回、個人情報の流出が現場で発覚したのは3月26日で、その後紛失物の捜索を進めたが発見できず、30日に会社上層部に報告。紛失した情報がクレジットカード会社用の売上票で、顧客を判断することが難しいことから3月31日、4月1日の両日を使い情報を仕分け。カード会社からは、個人情報としての重要度が高いという認識はなく、直ぐに流出する可能性は低いと伝えられたというものの、小田急トラベルは顧客の精神的不安などを考えた結果、今回の紛失を発表し、現状と今後の対応策について報告した。

 なお、今回の件に関する「お客さま窓口」を設置。4月3日から13日までの期間限定で、平日9時30分から18時まで対応する。

▽小田急トラベル
TEL:0120-103887