業界ニュースを振り返る ー 日本のホテルのクオリティ維持

  • 2023年4月2日

 先週から今週頭にかけて、東京で初めて某Aから始まるビジネスホテルチェーンに泊まったのですが、いやはや大変な目にあいました。清掃に入られた後に部屋の物が無くなってるんですね。フロントに電話しても最終的に「盗まれたというものがあったかどうか私達にはわからない」「警察に被害届をお出しいただければ調査にはご協力させていただきます」ってなもんです。いやいや、そんなこと言われたら宿泊中何を盗まれても全部「あったという証拠がない」で知らぬ存ぜぬで通せるじゃん……そもそも配慮義務の契約責任不履行なんじゃないのか……と思いつつ、被害額はそんなに大きくはなかったのですが、あまりにも無責任な対応に腹が立ったのでキチンと盗難届を出し、刑事さんに部屋の指紋まで取っていただきました。

 しかし、盗まれたものは週末買ったものを紙袋にそのまま置いて入れていたのですが、PCやスマホなどでもなく、当然財布などの貴重品でもないのに日本の有名なチェーンでもこういうことになるんですね……個人的にはすごくガッカリしました。もう日本のホテルは治安がいいなんてことはなく、値段がそれなりなら質もそれなりなんですかね。

 まあ逆に言えば、キチンとしたスタッフがちゃんと対応してくれればそれだけで差別化になっていくのかもしれません。そういう意味ではどうやって新しい人材を確保していくかというのは非常に重要でしょう。そういう意味では久保氏の記事は大事な内容でしょう。特に書いてる内容を読んでみて違和感を覚えた人ほどきちんと噛み砕くべきなのでしょう。もしかしたらその時点でもう若者と大きくずれているのかもしれませんから。

 かくいう私も、残念ながらもはや自分を若者とは呼べませんし違和感があったりするのかとちょっと恐ろしく思いながら読んだのですが、内容としては当然も当然の内容でした。実は私、いわゆる就職活動というものをせずに人生を過ごしてきたので企業説明会などもいまいちどんなものか知らないのですが、対人間コミュニケーションとして捉えれば極々普通の内容です。例えば、2つ目にあげられている「インタラクティブな時間と空間の演出」や「ホームページを見ればわかる話はしない」ということなどは「きちんと自社に入りたくて事前に資料を見ている人にもう一度時間を取って読めばわかる内容を説明するのか」と考えれば、当然いいえでしょうし、資料を読んでわからなかったことや湧いてきた疑問を確認する場にしたいのは極々普通のことです。もし自分が説明会に出てそんなことをされたら「この会社は資料を読み上げるだけの会議でダラダラ時間を使うんだろうな」と思うだろうし、そんな会社には入りたくないと思うでしょう。

 それでも、買い手市場の頃は「とりあえずどこでも良いから入りたい新卒」と「何やっても応募が来る企業」で会社説明会に力をいれる必要もなかったわけですが、久保氏がおっしゃるとおり若者の奪い合いのような今、自社が人に対してどのように接するのかを見せるのが大事でしょうし、普段から人への態度や接し方が雑な企業であれば、自然とそういったことが滲み出るでしょうし、一時は隠し通せたとしても今やネットでそういう噂はすぐに広まりますから、企業自体のあり方を雇用市場でも問われて行くのでしょう。私個人としては、是非宿泊施設には優秀な人材を獲得し育ててもらって、安心して国内旅行にいけるようにしていただきたいところです。