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羽田、20年夏に発着枠3.9万回増、配分は「遅くとも10月上旬」

成田は際際の乗継空港として維持

 一方、国交省では成田空港についても、機能強化に向けて成田国際空港(NAA)や千葉県、関係市町と4者で協議を進めている。今年の3月には、時期は未定だが3本目のC滑走路の増設と2本目のB滑走路の延伸、20年の東京五輪までにA滑走路の運用時間を現在の23時までから0時までに延長すること、こうした取組により年間発着枠を20万回増の50万回に拡大することなどで合意している(関連記事)。

 このうちA滑走路の運用時間の延長については、このほど開催した記者会見で、NAA代表取締役社長の夏目誠氏が、地元住民の合意を前提に、可能であれば19年冬ダイヤから実施したい考えを示している。

 航空局は、成田の位置づけとしては「成田は羽田ではまだ弱い、東南アジア/日本/米国などの乗継需要に強い。際際の乗継空港として重要な存在になる」とし、羽田よりも発着枠に余裕があること、オープンスカイの対象であるため新規路線が就航しやすいことなどのメリットを強調。「AAのように羽田増枠後も成田線を維持すると明言している航空会社はある」と語った。

 なお、羽田に国際線を就航させる場合に成田線を残す「成田縛り」については、「存在するが、詳細は2国間での取り決めであるため非公開」とした。