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「ブランドUSAは存続」-トランプ懸念払拭へ、旅行者歓迎強調

ワシントンDCでIPW初開催
バージニアで日本人向けFAMツアーも

バージニアでFAMツアー
鍾乳洞など大自然を満喫

ワイナリーの外観  ポストFAMツアーでは、ワシントン・ダレス国際空港が位置するバージニア州を訪問。今回のFAMツアーについて、日本人向け朝食会で田川氏は「ワシントンDCに来ることはあっても、バージニアなどの周辺を訪問することはあまりないと思う。日本も『地方』を推進しているが、ぜひとも知られざる地域について発信して、米国観光の良い流れを作って欲しい」と呼びかけた。

 バージニア州は米国において5番目の規模を誇るワインの生産州で、州内のワイナリーの数は280以上に上る。このうち、今回のFAMツアーではミドルバーグにある「Boxwood Estate Winery」を訪問した。同ワイナリーは18世紀のイギリスによる入植の時代に建てられた馬牧場で、米国空軍の父として知られる将軍ウィリアム・ミッチェル氏が暮らした家といわれている。現在では、ワイナリーとして運営しており、国定歴史建造物にも指定されているという。

鍾乳洞  このほか、バージニア州は自然が豊かなことも魅力の1つだ。例えば、鍾乳洞「Luray Caverns」は米国東部で人気が高く、これまでに数百万人もの人が訪れているという。バージニア州観光局によると、鍾乳洞内は10階建てのビルと同様の高さに上る。FAMツアーの参加者からは「大迫力で、今回のツアーで1番印象に残っている」とのコメントが聞かれた。




ユナイテッド、新サービス「ユナイテッド・ポラリス」は快適な睡眠を追求

ユナイテッド・ポラリスのシート  今回利用したユナイテッド航空(UA)は、成田からワシントン・ダレス国際空港まで直行便を毎日運航。出発時間は成田発便が16時、ワシントン・ダレス発便が12時45分と、朝も時間に余裕をもって利用できる。

 UAの長距離国際線で注目なのは、新ビジネスクラスサービス「ユナイテッド・ポラリス」。同サービスは2016年12月1日からすべての長距離国際線で提供しており、新シートについては順次導入しているところだ。日本路線においては、同シートが搭載されたボーイング777-300ER型機が、今年6月15日に成田/サンフランシスコ線へ就航し、10月29日には成田/ニューヨーク(ニューアーク)線にも就航する予定だ。

ユナイテッド・ポラリスの設備  ユナイテッド・ポラリスのコンセプトは「機内での快適な睡眠の提供」で、例えば睡眠を邪魔されないよう、ホテルのように各シート外側に「Do not disturbボタン」を設けたほか、キャビン中央のシートには電動式の仕切り「プライバシー・ディバイダー」も設置。寝具には、米国の高級百貨店「サックス・フィフス・アベニュー」と共同開発したブランケット、枕などのオリジナルプロダクトを導入している。また、全席から直接通路にアクセスすることが可能だ。

 さらに、地上でのサービスにもこだわり、ユナイテッド・ポラリスの乗客専用の空港ラウンジ「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」を世界9空港で新たにオープン。すでにシカゴ・オヘア国際空港でオープンしており、18年末までに成田やロサンゼルス、サンフランシスコなどの8空港で順次開設する。