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主要50社、8月の国内旅行は1.9%減-外国人は7.2%増

  • 2016年11月3日

 観光庁が取りまとめた2016年8月の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比1.9%減の3580億7922万円だった。観光庁によると、台風の影響を受けて全体の取扱額は減少したものの、九州方面については「ふっこう割」の効果により、需要は回復傾向にあるという。募集型企画旅行は取扱額が4.0%減の1327億2574万円、取扱人数が6.3%減の417万1923人で、単価は2.5%増の3万1814円となった。

 企業別の取扱額は、海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)15社が最も多く、7.4%減の1140億7966万円だった。以下は楽天が13.8%増の650億1621万円、KNT-CTホールディングス8社が9.4%減の318億6439万円、日本旅行が0.3%増の279億1570万円と続いた。

 前年からの伸び率では、DeNAトラベルが79.7%増の6億1775万円と最も伸長した。次いで、日立トラベルビューローが41.6%増の11億1981万円、日産クリエイティブサービスが29.4%増の1億8335万円、IACEトラベルが20.3%増の3億7951万円となり、19社が増加または前年並みとなった。

 外国人旅行の取扱額は7.2%増の148億2980万円。観光庁によれば方面別では東アジアや東南アジアに加えて、北米が好調だったという。募集型企画旅行の取扱額は12.5%減の4億8857万円、取扱人数は1.1%減の3万2778人で、単価は11.5%減の1万4905円だった。

 企業別の取扱額は、最も多かったJTB15社は18.6%増の67億4590万円。次いで、日本旅行が11.7%増の29億6477万円、エイチ・アイ・エス(HIS)5社が13.8%減の16億7019万円、KNT-CTホールディングス8社が17.3%減の11億9350万円となった。

 前年からの伸び率については、ジャルパックが2967.6%増の436万円と最も伸長。次いでDeNAトラベルが928.3%増の5288万円、ヤマハトラベルサービスが257.7%増の1002万円となった。取扱高が1億円以上の企業については、東日観光が77.6%増の1億8213万円となったほか、名鉄観光サービスが67.8%増の1億5849万円、楽天が29.9%増の7億8102万円と続いた。外国人旅行を扱う38社のうち、17社が前年を上回った。

 なお、海外旅行の取扱額は1.8%増の2280億197万円で、総計は0.3%減の6009億1100万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※観光庁は今年4月分から、集計対象企業のリストを年間の旅行取扱実績をもとに刷新。企業数は49社から50社に変更した。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
8月単月