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JTBグ、16年下期は九州で「日本の旬」、送客目標190万人

  • 2016年9月1日

「日本の旬 九州」のロゴ  JTBグループは10月1日から2017年3月31日まで、2016年下期の全社キャンペーンとして「日本の旬 九州」を実施する。送客目標人数は190万人で、すでに専用のウェブサイトも開設した。「日本の旬」は同グループが国内旅行の活性化に向けて1998年から実施しているもので、半年ごとに対象方面を設定している。

 「日本の旬」で九州が選ばれたのは、今回が6回目。今年が九州新幹線の全線開業5周年であること、JRグループが10月から12月まで長崎デスティネーションキャンペーンを開催することなどから、九州地震が発生する前から実施を決めていたという。今回は「五感に触れる、新体験の旅」をコンセプトに、改めて九州の魅力を訴求することで、地震からの復興と各地域の活性化をめざす。

空から眺める軍艦島  個人旅行向けには「エースJTB」で世界遺産やその候補地を訪問するオプショナルプランを用意。セスナ機をチャーターして軍艦島と三重津海軍所跡を上空から見学する「空から見る軍艦島周遊フライト」を新たに販売する。セスナ機の定員は3名で、チャーター代金は1フライトにつき9万8200円。

 また「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として政府が世界遺産登録をめざしている宗像神社での正式参拝と、通常は非公開の襖絵などを見学するプランを新設。同様に「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として登録をめざす五島列島の教会群を、海上タクシーや専用車で周遊するプランも設けた。

 そのほか食事プランとして「九州美食遺産」を新設し、福岡の料亭で「クエ会席」を楽しむプランや、長崎の卓袱(しっぽく)料理を食べるプランを販売。このほか「エースJTBファーム」として、JTB専用の農場でのあまおう狩りや、安納芋掘りプランも用意した。

 団体旅行「AユニットJTB」では、エースJTBと同様のオプショナルプランを団体向けに販売。加えて、地域の特性や特産物などを活かして町おこしに成功した地域を訪ねるプロジェクト「地恵のたび」で、西郷隆盛の曾孫の西郷隆夫さんと鹿児島の明治維新ゆかりの地をめぐる旅を設定した。このほか、指定された福岡のホテルに宿泊した人に、福岡のラーメン屋台で利用できるクーポンを贈呈する特典なども用意した。

 訪日外国人旅行者向けには、FIT向けの国内パッケージツアー「エクスペリエンスジャパン」で、ガソリン代やコース上の有料道路料金などをすべて含むレンタカープランを用意。訪日旅行予約サイト「JAPANiCAN.com」では、有田焼のカップや鹿児島の焼酎など、九州ならではの土産つきの宿泊プランを設定した。

 このほかウェブサイトでの取り組みとして、るるぶトラベルでは九州の指定の宿に宿泊すると、提携する土産物屋や飲食店で使える500円券を贈呈するプランなどを設けた。