JATA、A/Sの秋季受講者を募集開始、年間1800名めざす

  • 2016年8月7日

 日本旅行業協会(JATA)はこのほど、人材育成を目的とした資格制度「エリア・スペシャリスト(A/S)」の2016年度秋季講座の申込受付を開始した。8月4日に開催した定例会見で、JATA事務局長の越智良典氏は「A/Sは新人から中堅までの社員が勉強できる内容。ぜひ多くの企業に利用してほしい」と呼びかけた。

 A/Sは、従来のデスティネーション・スペシャリスト(D/S)を改定して昨年度から開始した資格制度で、受講者は10月から開講するeラーニング講座で反復学習や演習問題をおこない、2月1日から10日までに修了試験を受験。正解率が70%以上に達した人がA/Sとして認定される。JATAによると、5月から9月まで開講している春期講座では700名以上が受講しており、今年度は春期と秋季を合わせて1800名の受講をめざす。

 講座は「ヨーロッパI」「ヨーロッパII」「ヨーロッパIII」「アジアI」「アジアII」「北・南米」「ハワイ・マリアナ」「オセアニア・太平洋」の8エリア。認定を得るためには、修了試験の合格に加えて、旅行会社での勤務経験や受講したエリアへの渡航経験などに関する要件を満たす必要がある。

 受講料は、一般が1講座1万4000円で、学生は1万円。31講座以上の一括申し込みに対しては団体割引を設ける。申し込みはJATAのウェブサイト上で8月31日まで受け付け、9月末に受講番号などの情報を通知するという。