バンクーバーの「コースト・コール・ハーバー・ホテル」 　アパグループはこのほど、カナダと米国で39軒のホテルを展開するコースト・ホテル社の取得に向け、金属建材メーカーの岡部と株式譲渡契約を締結した。カナダにアパホテルが100％出資する子会社を設立し、コースト・ホテルズ社の全株式を所有するオカベ・ノースアメリカ社の全株式を9月初旬に取得する。株式取得後は社名をAPA HOTEL CANADAに変更する。買収総額は163億円。

　コースト・ホテル社はバンクーバーに本社を置く、アパグループによれば「ミッドスケール・フルサービス」のホテルチェーン。カナダで39軒、米国で10軒を展開しており、総室数は4828室に上る。アパグループは昨年11月に米国ニュージャージー州で海外1号店の「APA HOTEL WOODBRIDE」を開業したところで、北米の店舗は計40軒に急増する。

　今後は、北米西海岸に強みを持つコースト・ホテルのブランドを残したまま、米国東海岸を中心にアパホテルの店舗を展開する。両ホテルの予約システムやポイントプログラムについては一本化し、ホテルチェーンとしての一体化を進めるという。

　アパグループは北米での事業基盤を固めた上で、アジア進出もめざす考え。時期については未定だが、台湾や韓国、東南アジアなどから出店を開始したいとしている。