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モーベンピックホテルズ、日本営業所を開設、アジアでの展開強化

  • 2016年2月15日

(左から)国際営業担当のバートランド氏、日本営業所営業部長のメアリー・トレンティノ氏、アジア担当のジェイコブス氏  スイスの高級ホテルグループであるモーベンピック・ホテルズ&リゾーツはこのほど、ホテルや観光局のマーケティング事業などを手掛けるコネクトワールドワイド・ジャパン(CWW日本)と業務契約を締結し、日本営業所を開設した。来日したモーベンピックの国際営業担当副社長のフランシス・バートランド氏は、2月12日に開催した記者会見で「日本は旅行業や観光業に関わるすべての企業にとってキーとなる市場」と述べるとともに、今回の営業所開設の理由を「アジア地域へのさらなる展開のため、日本への進出が必要になった」と説明した。

 同じく来日した、同社副社長アジア担当セールス&マーケティングのホーガー・ジェイコブス氏は「日本での開業予定は今のところないが、いずれは進出したい」と述べ、「継続的に日本市場における投資家やホテルのオーナーを探している」と意欲を示した。

 モーベンピックは現在、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアの25ヶ国で84軒のホテルを運営。同社によると2014年の年間宿泊者数は950万人で、そのうち日本人のシェアは6.7%だったという。15年の日本人宿泊者数については非公開とした上で、バートランド氏が「テロなどの影響もあったので、14年と同じようにはいかない」と説明。一方で16年については「営業所開設などにより伸びるだろう」と期待を示した。同社では年内に日本語版ウェブサイトの開設を検討しているという。

 同社は運営するホテルの数を、20年までに130軒へと拡大する目標を掲げているところ。16年から17年にかけてはアラブ首長国連邦、インド、中国、タイなど16ヶ国で新たに22軒を開業する。そのほかにも8ヶ国で30軒の開業に向けて契約の手続きなどを進めているという。