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インタビュー:ヒルトン・グランド・バケーションズのジェフ・バーニアー氏

  • 2015年12月24日

営業・マーケティングのアジア担当にバーニアー氏
旅行会社との関係強化、5年で売上高5倍を目標

-ご就任の経緯を教えてください

バーニアー 当社では「バケーション」という、とてもユニークな商品を販売している。今、日本では政府が休暇の取得を推進しているが、健康的なワークライフバランスを考えると、バケーションの取得は非常に重要なことだと思う。バケーションを取ることにより、リフレッシュすることができるだけでなく、ビジネスの上で大切な「新しいアイデア」を生み出すことにもつながる。バケーションを提供するというこの仕事は、とても面白いと思う。

 サービス業にとって最も重要なことはスタッフの満足度だろう。良いチームがなければ、良いビジネスを展開することはできない。ヒルトン・グランド・バケーションズには、すでに素晴らしいチームが存在している。就任に至った経緯としては色々な要素があるが、これらは私がここに入社しようと思った理由だ。


-今後の日本市場での取り組みについて教えてください

バーニアー 日本市場で我々が取り組まなければならないことはいくつかあるが、1つ目はヒルトン・グランド・バケーションズを日本で浸透させることだ。日本においてタイムシェアの「バケーション・オーナーシップ」の提供は新しいサービスで、認知度も高くない。

 そのため、単に通常のセールスやマーケティングをおこなうのではなく、タイムシェア事業自体の認知度を向上させていくことが必要だ。日本在住の会員数を増やすことだけに注力するのではなく、今後は日本でのタイムシェア・リゾートの展開も視野に入れている。そうすることで、当社のさらなる認知度の向上が見込めるだろう。

 2つ目は、パートナー企業との関係の強化とネットワークの拡大だ。これまで我々は、旅行会社との連携は本当に基礎的なことしかおこなっていなかった。しかし、旅行会社をはじめ、クレジットカード会社など、さまざまな企業と連携できる可能性があると思う。

 現在の米国への日本人訪問者数のうち、約半数がハワイを訪れているが、当社の利用者はハワイへの日本人訪問者数の約10%を占めている。この数字を見ても、さまざまな企業の方に我々と一緒にビジネスをしたいと思っていただけるのではないだろうか。

 3つ目は人材育成について。プロダクトや顧客サービスへの投資と同様に、今後はトレーニングなどを通してスタッフにも投資していく。先ほども述べた通り、ビジネスを成長させていくためには良いチームが必要だ。良いチームを築き、良いビジネスを展開していくことで、顧客へのサービスの向上にもつながる。