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インタビュー:ヒルトン・グランド・バケーションズのジェフ・バーニアー氏

  • 2015年12月24日

営業・マーケティングのアジア担当にバーニアー氏
旅行会社との関係強化、5年で売上高5倍を目標

 宿泊施設のタイムシェア事業を全世界で展開しているヒルトン・グランド・バケーションズはこのほど、同社の宿泊施設のオーナーである日本在住の会員数が、5万組を突破したと発表した。日本での取り組みを強化している同社は、今年9月には元デルタ航空(DL)アジア太平洋地区統括本部長のジェフ・バーニアー氏をバイス・プレジデント・セールス&マーケティング・アジアに任命。日本市場でタイムシェア事業の活性化をはかるバーニアー氏に、取り組みや今後の方針を聞いた。


-貴社の事業内容について改めて教えてください

ジェフ・バーニアー氏(以下敬称略) ヒルトン・グランド・バケーションズではタイムシェア事業として、リビングルームと寝室、キッチンから成るコンドミニアムスタイル、またはホテルタイプの部屋の「バケーション・オーナーシップ」を取り扱っている。権利は1週間を一口として提供している。

 この制度は、とてもユニークなものだ。お客様は1度契約をすれば永遠に部屋を使う権利がを持つことができる。もしも契約したお客様自身がお亡くなりになった場合でも、所有権は家族に相続することができる。当社を利用することは、自分自身のバケーションだけでなく、家族のバケーションを購入することにもなる。お金には変えることのできない価値があると言えるだろう。

 日本ではまだタイムシェア・リゾートは建設していないが、世界には64ヶ所のヒルトン・グランド・バケーションズの直営および提携リゾートがある。契約する際には、世界中のリゾートのなかからメインとなる「ホームリゾート」を選んでもらう。購入後は、ホームリゾートはもちろん、それ以外のリゾートを利用することが可能だ。

 日本市場においては2003年にタイムシェアリゾートの販売を開始し、当初は約6000組だった日本在住の会員数は、現在では5万組にまで到達した。日本人のほとんどの方がハワイにあるタイムシェア・リゾートをホームリゾートとして購入している。年間のハワイへの日本人訪問者数が約150万人と言われているなかでの5万組は、マーケットとしてはかなり大きな数字だと思う。