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プルマントゥール、16年のクルーズ発表-カレー発着コースを訴求

  • 2015年10月13日

(右から)ジェイバ代表取締役社長の市川裕美氏、プルマントゥール・クルーズインターナショナル・セールス・ディレクターのジョージア・カパビアンカ氏、ジェイバ営業部長の西川量通氏  スペインのプルマントゥール・クルーズの日本地区総代理店を務めるジェイバは先ごろ都内でセミナーを開催し、2016年のクルーズ商品を発表した。合わせて来日した、プルマントゥール・クルーズでインターナショナル・セールス・ディレクターを務めるジョージア・カパビアンカ氏は「近年アジアのクルーズ需要が増加している。日本を含むアジア全体へのアプローチを強化し、旅行会社と協力して販売していきたい」と語った。

 ジェイバによると、チュニジアでの観光客襲撃事件やイスラム教過激派組織ISILの影響で需要が落ち込んでおり、特に西地中海のクルーズは大きな影響を受けたという。こうしたなか、プルマントゥール・クルーズでは、フィヨルドやフランスなど、西地中海以外のデスティネーションの販売を強化していく方針だ。16年は「ソブリン」で西地中海クルーズ2コースを用意したが、チュニジアのチュニスへの寄港は避け、フランスのトゥーロンに寄港する。「エンプレス」では、通常のコースとして西地中海に加え、バルト海クルーズ、フィヨルドクルーズ、白夜クルーズを設定した。また、2種類の大西洋の横断クルーズや、イベリア半島クルーズも設けた。

 特に白夜クルーズについては日本市場での宣伝を強化していく考えで、ジェイバ営業部長の西川量通氏は7泊8日でノルウェーのナルビクからレクネス、トロムソ、アルタ、ホニングスヴォーグ、ロシアのムルマンスクを周りノルウェーのラクスエルブに到着する、またはラクスエルブ発で同様の行程を巡りナルビクに到着する行程をアピール。「(他社のクルーズと比べて)短期間で白夜を堪能できる」とメリットを挙げた。

 また、カパビアンカ氏は15年から追加料金を必要としていた、ソフトドリンクや一部を除くアルコール飲料などの船内の飲み物について、16年3月以降はクルーズ代金に含むように変更した旨を紹介。オールインクルーシブにすることで「顧客にとって、より料金がはっきりする」と利点を語った。

 このほか、セミナーでは西川氏が、プルマントゥール・クルーズの子会社である「クルーズ・ドゥ・フランス」の16年のクルーズ商品について説明した。「ホライズン」で6コース、「ゼニス」で7コース設定しており、特にホライズンによるフランスのカレー発着の7泊8日コースを日本市場で訴求していきたい考えだ。同コースではノルウェーのスタヴァンゲル、ヘルシルト、ゲイランゲル、フロム、ベルゲンを周る。西川氏は「カレーは日本からのアクセスがよい。前泊してカレーを観光し、出航するコースが造成できるのでは」と提案した。また、同氏はゼニスによる、マルセイユからフィレンツェ、バスティアを周ってマルセイユに戻る3泊4日のコースを紹介。旅行会社向けに同コースでファムツアーをおこなう予定だという。