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期待膨らむ中国市場 JNTOフォーラムで報告

 日本政府観光局(JNTO)のインバウンド旅行振興フォーラムがこのほど都内で開かれた。世界14都市のJNTO現地事務所の所長が、各エリアの最新訪日マーケット情報をデータや肌感覚を交え紹介した。

 中国市場については、北京事務所長と上海事務所長が報告。中国からの海外旅行者数(香港、マカオ、台湾含む)は昨年、初めて1億人を突破。1月19日からは訪日する中国人旅行者の数次ビザについて経済的な要件が緩和された。こうしたことを背景に両事務所長からは「今年は訪日プロモーション攻勢の年」「中国は反日一辺倒ではない」。

 また、上海エリアは日本への個人旅行者が3割と最も多く、北京エリアは政治都市として中国政府が発した倹約令の影響が大きく、教育旅行やインセンティブ旅行が低調なことなど、地域性ごとの現状を報告。課題としてはゴールデンルートや北海道、沖縄以外の知名度が依然として低いことがあげられていた。


情報提供:トラベルニュース社