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ルックJTB、15年度は「世界の絶景」商品新設、南米やフランスに注力

  • 2015年1月14日

▽注目デスティネーションは南米、フランスに焦点も

 15年度の注目デスティネーションは南米に設定。青木氏は理由として、14年にブラジルでワールドカップが開催され、2016年にリオデジャネイロで夏季オリンピック・パラリンピックが開催予定など注目が集まっていることや、魅力的な観光素材があることを挙げた。上期は今までで最も多い28コースを用意したという。

 南米商品では、日本人の使いやすさや立地にこだわったホテルを選定。マチュピチュでは霧などの天候的なリスクに備えて滞在時間を4時間半以上設けたほか、遺跡入口にある、客室数31室のサンクチュアリ・ロッジに宿泊する商品を用意した。また、高山病に配慮し、徐々に高度を上げていくような旅程を設定した。

 また、ヨーロッパではフランスを対象にキャンペーンを実施。ベルサイユ宮殿ではマリー・アントワネットがフランス革命の際に通って逃げたとされるシークレット・パサージュなど、通常見学できない特別エリアを学芸員の案内で見学する。また、モン・サン・ミッシェルでは修道院を開館前に1時間貸し切って見学する。

 なお、フランスについては、このほどパリで発生したテロ事件の影響が懸念されるところ。青木氏によると、現在旅行の申し込みに影響は出ていないが「今後の進展によっては(影響が出る)可能性がある。注視していきたい」という。

 さらに、JTBでは現地滞在サービスの強化も実施。専用ラウンジやシャトルバスなどの現地インフラの整備をおこなう。シドニー中心部にはルックJTB専用ラウンジを新設。グアムやサイパン、アジアではシャトルバスを拡充したほか、韓国では「世界遺産めぐり号」を、プーケットでは、ルックJTBおすすめホテルとパトンエリアを結ぶ専用シャトルバスサービスを用意した。ハワイでは「‘OLI ‘OLIクーポン」を新設。ルックJTBでワイキキに滞在する旅行者に対し、クーポンを2枚プレゼントする。クーポンは6つのアクティビティに利用可能だという。

 また、ルックJTBアプリで新規機能やコンテンツを拡充。同アプリは全世界の15都市で利用可能で、15年度はアプリオリジナルのモデルコースの掲載、GPS連動による道案内、旅先での旬なおすすめスポットの紹介、人気スポットランキング、ハワイの「‘OLI‘OLIウォーカー」バスの運行状況の表示を新たにおこなう。